GEX製グラステラリウムの特徴を解説|機能や使い勝手を徹底レビュー

用品・エサ

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています

グラステラリウムは、爬虫類飼育者の間で広く使われており、ショップでも使用しているところが多いほどとても有名な爬虫類飼育ケージです。実際に私もほとんどの爬虫類の飼育でこのグラステラリウムを使用しています。

豊富なサイズ展開、手が出しやすい価格帯など、多くの方が使用しているにはたくさんの理由がありますが、ここではそんなGEX製のグラステラリウムについて徹底レビューします。基本情報の他にも、各機能や実際の使い勝手、ケージレイアウトの例などを実際の写真を交えながら細かく解説していきます。

「グラステラリウムってよく聞くけど実際はどうなの?」
「なんでそんな人気なの?」

といった内容にお答えできるようご紹介していきますので、購入を検討されている方は是非ご覧ください!

グラステラリウムのサイズ展開

グラステラリウムの大きな魅力の1つでもあるサイズ展開ですが、お店の商品棚や通販サイトを見ていると様々なサイズが目に入り、結局どこまでサイズ展開がされているのか分からなくなることがあります。

ここでは、グラステラリウムのサイズ展開をすぐに把握できるよう一覧表にまとめました。

名称 幅(cm) 奥行(cm) 高さ(cm)
グラステラリウム  ナノキューブ 21.5 21.5 22.7
グラステラリウム  ナノ 21.5 21.5 33.0
グラステラリウム  3030 31.5 31.5 33.0
グラステラリウム  3045 31.5 31.5 48.0
グラステラリウム  3060 31.5 31.5 62.5
グラステラリウム  4530 46.5 46.5 33.0
グラステラリウム  4545 46.5 46.5 48.0
グラステラリウム  4560 46.5 46.5 62.5
グラステラリウム  4590 46.5 46.5 92.5
グラステラリウム  6030 61.5 46.5 33.0
グラステラリウム  6045 61.5 46.5 48.0
グラステラリウム  6060 61.5 46.5 62.5
グラステラリウム  9030 91.5 46.5 33.0
グラステラリウム  9045 91.5 46.5 48.0
グラステラリウム  9060 91.5 46.5 62.5

ご覧の通り、15種類ものサイズ展開があります。

今後、廃盤になったり新たに追加されたりすることもあると思いますが、2021年2月時点ではこれが最新のラインナップとなります。

グラステラリウムの特徴

ここではグラステラリウムにどのような特徴があるのかをご紹介します。上記で触れたように、15種類ものサイズ展開がありますが、どのサイズでも基本的な特徴は全て共通しています。

特徴①:ワンタッチでロックできる前面扉

ロックを解除するとき
ロック解除

扉を開けるとき
扉を引くと開く

施錠時
扉を押しながらひねって施錠

グラステラリウムの1つの特徴は、ワンタッチで前面扉をロックすることができるという点です。多くの爬虫類用ケージは、前面の扉がスライドになっており、鍵を後付けする形がオーソドックスです。

しかしこのグラステラリウムでは、扉は観音開きで、ケージについているロックをひねるだけで施錠できるため鍵の後付けが不要です。

前面扉がスライド式のものでは、レールに床材が入り込み開けづらくなることも頻繁にありますが、観音開きではそのようなこともなくとても便利な仕様になっています。

特徴②:岩を模したバックボード

バックボード
岩を模したバックボード

穴を開けられたバックボード
穴を開けられることも・・・

グラステラリウムでは、最初から岩を模したバックボードがはめ込まれている状態で販売されています。照明器具などの配線がケージの裏から見えることを防ぐためにバックボードはとても重宝します。

また、バックボードと床材があるだけで一気にレイアウトとして引き締まるため、見栄えもとても良くなります。

ただし、材質が発泡スチロールのため、リクガメやフトアゴヒゲトカゲなど力強く掘穴行動をする生体にはかなりの確率で穴を空けられてしまうこともあります。

不要だと感じた場合は取り外すことも可能ですので、必要に応じて使い分けると良いでしょう。

特徴③:天面にあるコード穴

コードを通す穴

爬虫類を飼育する多くの場合、バスキングランプや紫外線UVBランプの他、保温器具など電気製品を必要とします。

ケージ内に設置する必要があるときも多く、そういった際にケージ内から外へと電気のコードを逃がせるようにグラステラリウムでは天面にコード穴が用意されています。

右側、左側とそれぞれ1口ずつ用意されており、1口につき5本コードを通せるようになっているため、コード穴が不足するということはまず起きないでしょう。

電気コードの他、チューブ類も通せるサイズですのでアクアテラリウムなどでも活用できます。

特徴④:前面にある通気口

通気口

爬虫類の飼育において、通気性はとても重要です。湿度を必要とする爬虫類であっても、乾燥地帯に住む爬虫類であっても「蒸れ」は体に害をもたらします。

また、ケージ内にカビを発生させてしまう原因にもなり、衛生上も良くありません。

通常、よく見かける昆虫用のプラケースなどと違い、爬虫類用のケージであるグラステラリウムでは前面に多くの通気口が設けられています。

天面が金網のメッシュとなっているので、前面から取り入れた空気を天面から逃がす、あるいは逆に天面から取り入れた空気を前面から逃がすといったように、ケージ内に空気の通り道ができるため通気性を保つことができます。

特徴⑤:底面にある1cmほどのスペース

底面スペース
底面のスペース

ライトを差し込める
このまま奥まで差し込める

グラステラリウムでは、4角が地面に接地する仕様になっており、そのほかの面は地面から約1cmほどスペースを空ける仕様になっています。

底面から保温するためのパネルヒーターを差し込んだり、外部からバスキングランプを照射するための機材などを設置する際には必須の仕様です。

特徴⑥:照明器具取付ステー

ランプ取り付けステー

バスキングランプや紫外線UVBライトを設置するためのステーです。グラステラリウムではケージに固定されておらず、別売りのステーを取り付ける仕様になります。

1つはケージ本体とセットでの販売ですので、ケージ内の照明類が1つで良い場合は追加購入は不要です。

固定式ではなく、ステーを好きな位置に設置できるため、バスキングランプの位置をある程度自由に決めることが可能です。(奥か、手前かのみ)

グラステラリウムに適している爬虫類

冒頭で触れたように、グラステラリウムはサイズ展開が豊富です。また、爬虫類の飼育に必要な機能は全て備えているケージですので、イグアナやモニター(オオトカゲ)、リクガメ、テグーなど、特に大型になる爬虫類を飼育する場合を除きほぼすべての爬虫類の飼育が可能です。

また、大型になる種であっても、全長60cm程度までであれば90cmのグラステラリウムでの飼育が可能なため、アダルトサイズになるまでの飼育ケージとしての利用価値はとても高いです。

グラステラリウムのレイアウト例

ここでは、私がグラステラリウムで飼育している生体のレイアウトをご紹介します。レイアウトの作り方やかかった費用などを詳細に記載した記事もありますので、もしご興味がありましたリンクよりご覧ください。


インドシナウォータードラゴンの飼育レイアウト

インドシナウォータードラゴンの飼育レイアウトです。

幅90cm、高さ60cmのグラステラリウム最大サイズを使ってのレイアウトで、多くの樹上棲トカゲに流用できるレイアウトに仕上げています。

このレイアウトの詳細を見る


フトアゴヒゲトカゲの飼育レイアウト

フトアゴヒゲトカゲの飼育レイアウトです。

幅90cm、高さ45cmのグラステラリウムを使い、多くの地上棲トカゲに流用できるレイアウトに仕上げています。

このレイアウトの詳細を見る


リッジテールモニターの飼育レイアウト

リッジテールモニターの飼育レイアウトです。

こちらも幅90cm、高さ45cmのグラステラリウムを使用しており、バスキングランプを外部照射にし少し立体行動ができるレイアウトです。

このレイアウトの詳細を見る

グラステラリウムのまとめ

ここまで、グラステラリウムの特徴やレイアウト例をご紹介してきました。最後に、使い勝手の観点からメリットとデメリットに分けてまとめをします。

■メリット

  • 観音開きの前扉により床材詰まりが少ない
  • 爬虫類を飼育する上で必要な機能が全て揃っている
  • 周辺製品との相性が良い
  • 比較的リーズナブル

■デメリット

  • 全面ガラス張りのためかなりの重量
  • 天板や前面扉が若干チャチな作りになっている

もちろん、上記のようなデメリットもありますが、このデメリットを補って余りある魅力がグラステラリウムにはあります。GEXの爬虫類専門ブランド「エキゾテラ」から発売されているため、欲しい機能が揃っていることはもちろん、保温器具やソケットなど爬虫類の飼育に必要な周辺製品との相性も抜群です。

色んなメーカーからケージが出ているけどどれを選べば良いか分からない、という方はまずグラステラリウムを検討してみると良いでしょう。

▼グラステラリウムのご購入はこちらから▼

グラステラリウム購入サイト