フトアゴヒゲトカゲのケージレイアウト|制作工程や必要なものをご紹介

トカゲ・ヤモリ

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ここではフトアゴヒゲトカゲのケージレイアウトを写真付きでご紹介していきます。

どうやって作っていくのか、何が必要なのか、費用はどれくらいかかるのかなど、レイアウトに興味のある方は是非ご覧ください!

フトアゴヒゲトカゲのレイアウト制作工程

今回は、ケージ、床材、石、流木、水入れ、エサ入れを使って組んでいきます。
早速レイアウトの制作工程をご紹介していきましょう!

レイアウトで使う物
今回のレイアウトで使う物
レイアウト完成図
レイアウトの完成図

工程①:レイアウトの土台を作る

レイアウトを組み始める前に、まずは使う物をしっかりと洗い下準備を行います。床材などは洗浄不要の物が売られていたりもしますが、私は基本的にすべて一度洗ってから使うようにしています。

洗い終わったら、まずはレイアウトの土台を作っていきます。

使用するケージ
①ケージを用意する
石を設置する
②石を仮置きする

今回はGEX製の90cmケージを使用します。このサイズであれば、ベビーからアダルトサイズまで生涯飼育が可能です。

ケージ内に必要なものは、バスキングスポット、エサ入れ、水入れの3つです。バスキングスポットが一番場所をとりますが、こだわれる部分でもありますのでまずはここから作っていきます。

土台作りをする上でのポイントは、床材を敷く前に重い物を設置するということです。今回はクルミ材の床材を使用しますが、床材を敷いてから石や流木など重さのあるものを置いてしまうと、フトアゴヒゲトカゲが掘ったり歩いたりして床材が動いたときにレイアウトが崩れてしまう恐れがあるからです。

石や流木が崩れてしまうと、フトアゴヒゲトカゲが下敷きになってしまったり、手足が挟まったりしてしまう可能性がありますので、重さのあるものは必ず床材を敷く前にケージ内に設置します。

石を置く場合は、ケージの底面を傷付けてしまう恐れがあるので、写真のように先にキッチンペーパーを敷いて、その上に石を置くようにしています。

工程②:バスキングスポットを作る

ある程度の場所を決めたら、バスキングスポットを完成させます。最初に置いた石を目印に、流木を使ってフトアゴヒゲトカゲが登れるところを作っていきます。

流木を設置
①流木を設置
2本目の流木を設置
②流木を重ねる
バスキングスポットの全体像
③場所を確定させる

この時、下になる流木は必ず自立することを確認し、どの角度から指で押してもぐらつかない状態で設置することを心掛けます。今回しようしている1本の流木では少しバスキングスポットが小さく、味気がないのでもう1本同サイズくらいの流木を上に重ねます。

上に重ねる流木は特に安定性を重視してください。ぐらつきがある場合は、下に小さめの石を置いたりしてバランスを取り、流木の色々なところを指で押して確認します。

バスキングスポットが作り終わったら、バスキングライトが当たることをイメージしながら場所を確定させます。動かす時は全体をずらすのではなく、最初から設置しなおすようにしましょう。

工程③:床材を入れる

レイアウト用品の安定性を確認し、バスキングスポットの場所が確定したら床材を入れます。ここまで来るともうレイアウトとしてはほぼ完成です!

床材を入れる
①床材を入れる
手で床材をならしていく
②手でならしていく
床材を入れた後の全体像
③全体のバランスを確認

流木や石の上に床材が散らばると見た目が悪くなるので、ケージ内の何も置いていないところに床材を入れます。あまりに一気に入れてしまうと床材の重みで流木などが動かされてしまうこともあるので、少しづつ入れていきます。

手でならしながら床材を入れていきますが、最初に敷いたキッチンペーパーの下に床材が入ってしまわぬよう、先にキッチンペーパーの上に床材を置いて押さえつけてしまうとならす際にとても楽になります。

極端に床材が浅くなっているところがないかを確認して、床材をいれる作業は終了です。

アクアリウムなどでは、レイアウトを美しく見せる技法として、ケージの奥側の床材を高く盛り、手前を浅くすることで立体的に見せるというものがあります。フトアゴヒゲトカゲのレイアウトでも使えそうだと思い実践をしてみましたが、歩き回ったり掘ったりするので保つことが困難でした・・・。

工程④:水入れとエサ入れを設置し、バスキングライトを当ててみる

床材を入れ終わったところで、メインとなるレイアウト用品はもうほぼありません。水入れとエサ入れをポン置きし、バスキングランプの当たり具合を確認します。

水入れとエサ入れを設置
①水入れとエサ入れを設置する
バスキングライトを当てる
②バスキングライトを当ててみる
別の角度からも確認をする
③別の角度からも確認する

水入れとエサ入れについて、私はバスキングランプから最も遠いところに設置するようにしています。バスキングランプに近い位置にあると、エサとなる野菜が干からびてしまい、水入れの中の水があたためられることにより蒸発して湿度が上昇してしまいます。

フトアゴヒゲトカゲは乾燥系のトカゲなので高湿度は良くありませんし、エサも一度に食べきるのではなく、1日の間に間隔をあけてちょこちょこ食べることが多いので、野菜もできるだけ長く新鮮な状態にしておきたいところです。

ここまで完了したら、次はバスキングランプを設置し、照射してみます。ステーの位置を変えたり、ソケットの角度を変えたりして、作成したバスキングスポットにしっかり当たることを確認します。

この時、できればバスキングライトが石のみにあたる状態にはせず、流木がメインで当たるようにしましょう。石はバスキングライトで直接あたためると高温になりすぎる場合があるので、バスキングスポット周辺温度で温めるイメージが近いです。

工程⑤:紫外線ランプを設置する

バスキングスポットも含めレイアウトが組み終わったら、最後は紫外線ランプを設置して完成です!

紫外線ランプを設置
①紫外線ランプを設置
完成図
②完成です!

紫外線ランプを設置する際は特に気を付けることはありませんが、バスキングランプと近づけすぎないことを意識しましょう。バスキングランプはびっくりするくらい高温になるので、紫外線ランプが熱されるとトラブルを招く可能性があります。

完成した後も、念のため石や流木の安定性の確認は必ずしてくださいね!

工程⑥:生体をケージに移し、経過観察をする

いよいよケージにフトアゴヒゲトカゲを移します。最初は環境の変化に戸惑ってじっと動かないことが多いので、ケージに移してしばらく経ってから観察を開始しましょう。

主に観察するポイントは以下です。

  • 十分に歩き回れているか
  • バスキングスポットを使っているか
  • レイアウト崩れはないか
  • エサを見つけられているか
  • クールスポットとホットスポットを行き来しているか
フトアゴヒゲトカゲのバスキング
クールスポットにいるフトアゴヒゲトカゲ

しっかりとバスキングしてくれ、良い感じにクールスポットでだらけている姿も見れたのでこのレイアウトで問題なさそうです!

実際に使ったものとかかった費用

上でご紹介したフトアゴヒゲトカゲのレイアウトを制作するにあたり、実際に使ったものとかかった費用を一覧でご紹介します。費用については、正確な費用ではなく参考費用としてご覧ください。

リンクをクリックすることで販売サイトへ遷移しますので、購入をご検討されている方は是非そちらからどうぞ!(石や流木は全く同じ形状のものは存在せず、基本的に形状は出品者お任せなので届いたものを使ってレイアウトを考えていきます。)

種別 製品 費用(概算)
ケージ グラステラリウム9045 ¥26,000
床材 ウォールナッツサンド(5kg) ¥1,000
アクアリウムロック ¥1,000
流木 自然流木 × 2 ¥4,000
水入れ ウォーターディッシュ(S) ¥500
エサ入れ フーディングディッシュ(S) ¥1,000
バスキングランプ サングロータイトビーム ¥1,200
紫外線ランプ レプタイルUVB150 26W ¥2,000
ソケット クリップスタンド × 2 ¥4,500
ランプステー ランプステー ¥600

合計金額:¥41,800

90cmケージでのレイアウトになるので費用も大きくなります。ケージを除き純粋なレイアウト用品のみに絞った場合でも15,000円ほどかかりますね。

最後に:フトアゴヒゲトカゲのレイアウト制作を行うにあたって

最後までご覧いただきありがとうございます!ここまでフトアゴヒゲトカゲの飼育レイアウトをご紹介してきました。

レイアウトを組む際のポイントをまとめると以下です。

  • レイアウトに必要なものは極力洗ってから使用する
  • 重い物は床材を入れる前に先に設置しておく
  • 石を入れる場合は高温になりすぎないよう留意する
  • 組み終わったら必ず安定性の確認をする
  • フトアゴヒゲトカゲの行動を数日間しっかり観察する

美しいレイアウトと生体の安全性を両立させ、素敵な飼育環境を整えてあげてくださいね!