ここではインドシナウォータードラゴンのケージレイアウトを写真付きでご紹介していきます。中には小さい写真もありますが、全てクリックで拡大されるようになっているので気になる写真はクリックしてみてくださいね。(スマホの方はピンチアウトしください。)
どうやって作っていくのか、何が必要なのか、費用はどれくらいかかるのかなど、レイアウトに興味のある方は是非ご覧ください!
インドシナウォータードラゴンのレイアウト制作工程
今回は、ケージ・床材・流木・水入れを使ってレイアウトを組んでいきます。
私なりに凝ったレイアウトにしたつもりですので、少し費用はかさんでしまいましたが、飼育しているインドシナウォータードラゴンは今のレイアウトをとても気に入ってくれているので制作して良かったと思っています。
それでは早速制作工程をご紹介していきましょう!
工程①:レイアウトの基本を作る
レイアウトを組み始める前に、まずは使う物をしっかりと洗い下準備を行います。床材などは洗浄不要の物が売られていたりもしますが、私は基本的にすべて一度洗ってから使うようにしています。
洗い終わったら、まずはレイアウトの基本を作っていきます。
今回はGEX製の横幅90cm、高さ60cmのケージを使用します。横幅90cmのケージは高さ45cmが主流ですが、インドシナウォータードラゴンは樹上棲トカゲのためレイアウトに高さが必要です。そのため今回は90cm×60cmのケージを使用しますが、GEX製のケージの中では最大のケージとなります。
フルアダルトサイズになると高さは90cm欲しいところですが、セミアダルトサイズくらいまででしたら高さは60cmケージでレイアウトでできるだけ高さを出してあげれば飼育は可能です。
今回は、ケージ内に設置するバスキングランプではなく、ケージの外から照射するタイプのものを使います。このタイプのものは照射位置や角度の自由があまり利かないため、先に設置してここを基準に後から土台を作っていきます。
今回使用したバスキングランプについての詳細は以下で解説しているので気になった方は一度目を通してみてくださいね。
ビバリア製ランプシェードとスタンドホルダーの特徴を解説|機能や使い方をレビュー
工程②:レイアウトの土台を作る
ケージ内に必要なものは、バスキングスポット、水入れです。インドシナウォータードラゴンが樹上棲であること、ケージ外照射タイプのバスキングランプを使用することの2点から、バスキングスポットをいかに作り込むかが最も重要です。
まずは一番土台となる安定性の高い流木をバスキングランプ直下に設置します。場所が決まったら、高さを出すために必要な流木を1つ重ねるように置きます。重ねることで思わぬアンバランスを招くこともあるので、重ねた後は必ず色々な所を指で強く押してガタつきがないかを確認してください。
今回は流木のみを使ってケージぎりぎりまで高さのあるバスキングスポットを作るので後から修正がききづらいです。そのため、必ず最初にバスキングスポットを完成させます。
土台作りをする上でのポイントは、床材を敷く前に重い物を設置するということです。今回は床材でソイルを使用しますが、床材を敷いてから流木など重さのあるものを置いてしまうと、インドシナウォータードラゴンが掘ったり歩いたりして床材が動いたときにレイアウトが崩れてしまう恐れがあるからです。
工程③:バスキングスポットを完成させる
工程②でバスキングランプの位置が決まり土台が作れたら、ここからさらに流木を加えて高さを出していきます。今の状態ではケージの高さを活かしきれていないのでこの工程は必須です。
土台として使った流木では枝が細く、インドシナウォータードラゴンがつかまったり登ったりすることができないので、写真のような太い棒状の流木を使い登れるところを作ります。
太い棒状の流木をさらに1本、枝と枝の間にハメ込むように重ねます。計4つの流木を使い十分な高さを出すことができました。バスキングランプから最も近いところで10cmほどです。その下にもいくつかつかまれるところがあるので、バスキング中に熱くなったら1段下に降りることもできそうです。
高さをしっかりと出すことができたので、必ず安定性の確認をしましょう。枝の部分や流木の端など、生体が飛び乗ったり蹴飛ばしたりすることを想像しながらバスキングランプをつついたり押したりして確認をします。写真では分かりづらいですが、このレイアウトはとても安定して作ることができています!
工程④:床材を入れる
最も重要なバスキングスポットの作成が終われば後はもう簡単です!まずはさっと床材を敷きましょう。
せっかくバスキングスポットが安定していても床材を入れる際に袋をぶつけてしまったり、手でならすときに当たってズラしてしまったりしないよう、念には念を入れて丁寧に床材を敷いていきます。
工程⑤:仕上げをする
床材まで敷き終わったら、レイアウトの最後の仕上げをします。水入れ、彩りのための観葉植物を設置し最後に紫外線ランプを設置したら一旦完成です!
一通りレイアウトが組み終わった後で、どうしても緑が欲しくなり観葉植物を設置しました。このままでは植木鉢が丸見えで少々見た目が悪いのでコルクの皮や小石を使ってカモフラージュします。
フトアゴヒゲトカゲなどと違い、インドシナウォータードラゴンは基本的には肉食性ですので、極度の飢餓状態に陥ったりしない限り、観葉植物を食べてしまう可能性は低いと思われます。
最後に、バスキングを妨げない位置に紫外線ランプを設置し一旦は完成です!この後、1週間~2週間ほど生体の様子を見て改善が必要か否かを判断していきます。
工程⑥:生体をケージに移し、経過観察をする
いよいよインドシナウォータードラゴンをケージに移します。最初は環境の変化に戸惑ってじっと動かないことが多いので、ケージに移してしばらく経ってから観察を開始しましょう。
主に観察するポイントは以下です。
- 樹上棲トカゲに必須の立体行動がしっかりできているか
- バスキングができているか
- 水入れを使っているか
- クールスポットとホットスポットを行き来しているか
- レイアウト崩れはないか
実際に使ったものとかかった費用
上でご紹介したインドシナウォータードラゴンのレイアウトを制作するにあたり、実際に使ったものとかかった費用を一覧でご紹介します。費用については、購入した物の一部を使ったというものもありますので、正確な費用ではなく参考費用としてご覧ください。
リンクをクリックすることで販売サイト(Amazon)へ遷移しますので、購入をご検討されている方は是非そちらからどうぞ!(石や流木は全く同じ形状のものは存在せず、基本的に形状は出品者お任せなので届いたものを使ってレイアウトを考えていきます。)
また、リンクがないものについては通販では購入が難しく店頭で購入したものですのでご了承ください。
種別 | 製品 | 費用(概算) |
ケージ | グラステラリウム9060 | 48,000円 |
床材 | テラリウムソイル4Kg ×2 | 3,200円 |
枝状流木 | 店頭購入 ×2 | 19,600円 |
棒状流木 | 店頭購入 ×2 | 6,400円 |
水入れ | バブルディッシュ | 3,000円 |
バスキングランプ | サングロータイトビーム | 1,200円 |
紫外線ランプ | レプタイルUVB100 26W | 2,200円 |
ソケット | クリップスタンド | 2,200円 |
ソケット | ランプシェード | 3,000円 |
ステー | スタンドホルダー | 2,300円 |
合計金額:91,100円
かなりの費用がかかってしまいました。この金額のうち半分以上をケージが占めているので、レイアウト用品だけに絞った場合は40,000円程度といったところです。
樹上棲トカゲのバスキングスポットや生活域を流木のみで再現しようとするとかなりの費用がかかることが分かりました。天然流木にこだわらなければもっと費用を抑えることが可能でしょう。
最後に:インドシナウォータードラゴンのレイアウト制作にあたって
最後までご覧いただきありがとうございます。ここまで、インドシナウォータードラゴンの飼育レイアウトを写真付きでご紹介してきました。
レイアウトを組む際にポイントをまとめると以下です。
- レイアウトに必要なものは極力洗ってから使用する
- バスキングスポットは床材を入れる前に設置する
- 組み終わったら必ず安定性の確認をする
- インドシナウォータードラゴンの行動をしっかり観察する
美しいレイアウトと生体の安全性を両立させ、素敵な飼育環境を整えてあげてくださいね!
インドシナウォータードラゴンの詳しい飼育方法については以下の記事をご覧ください。
▼インドシナウォータードラゴンの飼育方法解説記事▼